2023/05/10
名松線の旅 その1 雲出川に沿って
5月連休には、思わぬチャンスから名松線訪問の機会をいただきました。今回も、家族運用が本来目的とは言うものの、多くの時間を鉄分補給に割くことに同意いただきました。ありがたいことです。
名松線は三重県の松坂から伊勢奥津を結ぶ45km程度の非電化ローカル線です。元々は、松坂から名張を目指したのですが、複線電化の近鉄がこの間を結んでいることもあり、伊勢奥津までとなったという経緯があります。
途中の家城から伊勢奥津までは雲出(くもず)川の清流沿いをゆく実に美しい路線風景ですが、同時にこれまで幾多の災害に見舞われて、そのたびに全線不通の事態となってきました。さらに、収益面でも思わしくなく廃止が検討されたことも幾度かあるようです。最近では、2009年の台風18号により甚大な被害を受け、JR東海は部分廃止・バス転換を打ち出しましたが、沿線自治体の支援により7年後の2016年に運行が再開されたという事情があります。それ故に、次の災害時は・・・と常に気になるところで、以前から一度は訪問したいと考えておりました。
当日は、お昼頃に車で伊勢奥津に到着。併走する県道沿いを走るとすぐに雲出川の渓谷に入ります。このあたりはもともと「美杉村」であり、その地名からわかるように杉林が美しいです。一方、随所に残る広葉樹林は、新緑の盛り。咲き誇る藤の花、蛙や鳥の鳴き声、渓流の流れ、五月晴れ。言うこと無しの豊かな時間が流れます。
楠若葉 ひかりこぼしぬ 五月晴 由紀
最初は、渓流と新緑を絡めて。
2023年5月1日 名松線 伊勢八知-比津
次は、よくネットで見かける鉄橋を入れて。逆光の時間帯ですが、きらめく新緑がまぶしいです。
2023年5月1日 名松線 伊勢八知-比津
伊勢鎌倉まで下って再び鉄橋を今度は河原から狙ってみました。
2023年5月1日 名松線 伊勢鎌倉-伊勢竹原
次々と、素敵なポイントが見つかりますが、なにせ2時間に1本。紅葉の時期も是非狙いたいとまたまたワクワクする宿題をいただきました。
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