2023/04/02
2023年桜紀行 その1 南アルプスとともに
例年になく早く駆け抜けていく桜前線。すでに、ここ湘南あたりは散り初めから桜吹雪へとすすんでいます。何十年も鉄ちゃんをしていると桜の時期の変化がはっきりと感じられます。京阪神が4月1週目、北陸は2週目、そして長野などの高地では3-4週目というのが長年の肌感覚でしたが、今年は1-2週間早く進行しているようです。
青空の下での桜撮影の成功のためには「満開」「晴天」「黄砂・PM2.5なし」「休日」を全て満たす必要があり、「1本の桜の木のために何年もかかった」というのはざらな話です。それに加えて、昨今戦後すぐに植えられた桜の高齢化問題も顕著です。まあ、これについてはこのシリーズのどこかで触れることにしましょう。
ということで、河津桜に続く2023年の桜紀行の始まりです。今年は、難度の高い「白く輝く山々との共演」をテーマといたしました。最初のターゲットは「南アルプス」。場所は、中央線は勝山ぶどう郷駅付近です。駅付近は「甚六桜」として知られる桜の名所。現地に到着すると運良く「満開・晴天」と条件がそろいましたが、あらら残念、肝心の南アルプスは雲の中。しかし桜の美しさに納得して桜メインの画角を仕込んで211系や353系を迎え撃ちます。遠く甲府盆地は桃の花も満開でピンク色に染め上げられています。背中に受ける日差しは暖かく春爛漫。
そうこうするうちに、何と南アルプスを覆っていた雲が下がって純白の山々が現れたじゃありませんか。急ぎ画角を変えてアルプスを配します。くっきりとはいえないものの盟主北岳を中心に南アルプス北部、甲斐駒ヶ岳から間ノ岳あたりまでを見渡すことが出来、幸先良い桜紀行のスタートとなりました。
2023年4月 中央本線 勝山ぶどう郷-東山梨
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