紅葉の四方津大呼戸橋梁 上段編(その2)

 次は、EH200牽引のタンカートレイン。全面紅葉の中、タキの緑が冴え渡ります。
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2022年11月 中央本線 四方津―梁川

 四方津から大地峠に至るこの道は、古来から利用されてきたのではないでしょうか。途中、古いお社の跡があったり道祖神が祀られたり、さらには信玄公の伝承が残ったりしています。麓からの行程は至って静かな山旅ではありますが、下の方からは時折、大呼戸橋梁を渡る列車の音も届き人の営みを感じることが出来ます。四方津という地名そのものも興味深いですね。かつて塩の生産地であったとか、「津」の文字にあるように、船着き場があったとか、いずれにしても古来より人の営みが盛んにあったのでしょう。

 山里に 散るもみぢ葉の くれなゐは ふむ人もなき ものにぞありける (新古今集 清輔)
 
 6回にわたりお届けした今年の中央東線の紅葉シリーズは、これにて終了とさせていただきます。やがて山眠る季節へ。そして季節が進み山笑う頃となれば再訪したいと思います。

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コメント

ともさん

中央東線の紅葉シリーズを十分堪能させて頂きました。
山中に分け入って撮影されたようですが、熊の心配はなかったですか。
自分は怖くて近寄りがたいです。
自分もこんな写真が撮りたいですね、今度誘って下さいよ(笑)。
それと毎回感心するんですが、ともさんの教養に溢れた名調子の文章に酔いしれちゃいます。


akiさん

akiさん
 コメントありがとうございます。今年は、紅葉の当たり年と見込んでいましたので是非、中央東線を訪問したいと考えていました。熊に関しては、十分に太陽が昇ってからとか、熊鈴とか、目撃情報のチェックなど事前準備はしておきました。ご一緒できるとうれしいですね!
 文章をお褒めいただき恐縮です。ありがとうございます。思うままに書き連ねているんですが、その時々の風景と感興をひとつのセンテンスに切り込めたと感じたときは自己満足の極みです(笑)
 これからもよろしくお願いします。
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鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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