455/413系が行く-2 海沿いの集落を行く

 午前中に「山線」を1往復した455/413は、午後から「急行」として直江津⇔市振を2往復します。都合6回の撮影チャンスとは実にありがたいですね。
 まず、1本目の「急行1号」は谷浜で。かつて、485系、475系、EF81貨物などで散々お世話になった、山と海に挟まれた狭い平地に味わい深い家屋と水田と鉄路が並ぶ素敵な集落です。(それから忘れてはいけません、銘酒「能鷹」の蔵元の所在地ですね。)
 かつての記憶をたどり、草むした獣道(鉄ちゃん道)を少し登ると、なつかしい構図が開けます。昔はこんなに草ぼうぼうでなかったし、一部の水田は耕作放棄され、渋い日本家屋もいくつか建て替わっていますが、概ねかつてのイメージがそこにありました。先に見える砂浜には海水浴の人々が見受けられ、これぞ夏の風景ですね。
 草が生い茂る狭い場所に慎重に三脚を立て、構図を決め、汗をふきふき列車を待つなか「急行」の名にふさわしく国鉄急行色がかっ飛んできました。
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2023年7月 えちごトキめき鉄道 谷浜-有間川

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455/413系が行く 夏の片貝

 日本全国、続々と梅雨明け宣言となりましたね。今年もまた、梅雨末期の豪雨で各地に甚大な被害がもたらされました。心からお見舞い申し上げるとともに一刻も早い復旧をお祈り申し上げる次第です。
 さて何回かに分けて、梅雨明けのまぶしい光の中を行く えちごトキめき鉄道の455/413系をご紹介しまししょう。
まずは、片貝。新幹線開業前は189系妙高号、特にN101と妙高山の組み合わせを求めて幾度となく片貝の丘を訪問したものでした。優美な片貝から見た妙高山のお姿。秋冬シーズンは時にそのお姿を拝むことができましたが、夏は非常に困難。私は、とうとう夏の妙高をN101とともにおさめることは出来ませんでした。といっても、片貝のもう一つの魅力は美しい水田。夏のグーリーンカーペットは「これぞ夏の片貝」といったところでしょう。
 この日も、朝一番には見えていた妙高・黒姫は気温上昇とともに雲の中に。まあ、いつものことですから早々に水田中心のアングルを整えます。キラキラ輝く水田を渡る風に今年の盛夏の到来を実感します。遠くタイフォン聞こえ、しばし。413/455系が、夏の水田を渡る風のように軽やかに下っていきました。

 ふる里の青田の波に歩をゆるめ 由紀

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2023年7月 えちごトキめき鉄道 二本木-関山

さようなら キハ85 南紀

 6月末をもって、ひだに引き続きキハ85南紀の引退となりました。一部は、京都丹後鉄道に譲渡され今後もその姿を見ることはできるでしょうが、南紀の深い山々や雄大な熊野灘とともにその姿を拝むことはもうできないのですね。
 キハ85南紀、思い起こせば、春夏秋冬様々なシーンで記録させていただきました。でも、いつもメインは紀勢貨物でその副産物扱い?いえいえ、忘れがたい素晴らしいお姿は、いくつもいくつも脳裏に浮かびます。その中の一つを。
 この日は、桜満開+DD51原色機登板ということで、未明の大阪を出発。満天の星に期待が膨らみます。早朝に二木島着。ここでは、満開の山桜やソメイヨシノを配してDD51、キハ40系、キハ85と今は無き名優たちとの贅沢な時間を過ごしました。
 午後は賀田へ。学校の桜は、見事なまで満開。これでいかに舞台を創るか上へ下へ、左へ右へとアングルを固めていきます。15時を過ぎて、桜が美しく輝いてきます。やがて、桜を配した舞台に非貫通キハ85を先頭とした堂々たるお姿が登場。今も、キハ85南紀といえば桜を揺らしながらかっ飛ばしていったあの姿が目に浮かびます。ご苦労様でした。
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紀勢本線 賀田―三木里

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Tomo

Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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