河津桜 2023 その2 片瀬白田-1

 前回「河津は卒業」と申しておりましたが、では何処へ?伊豆急沿線なら、お隣の片瀬白田駅付近が私のお気に入りの撮影地です。ここは、河津ほどの数ではありませんが線路や白田川に沿って河津桜並木があり、これをなんとかうまく絡ませることは出来ないかとあれこれ探すのもまたこの趣味の楽しみです。
 午前中に俯瞰ポイントで思いっきり海を楽しんだ後、駅付近にやってくると折しも河津桜は満開から少し過ぎたあたり。花のボリュームは満点です。夜明けからの晴天は昼になっても変わることなく、この分なら日没まで雲の心配は不要でしょう。午後の早い時間は、まだ車体側面に十分に陽が当たらないので、まずは正面がちなところから。幸い、駅進入のため列車はゆっくりと白田川を渡ってくるので思い切った広角で桜を画面の半分、青い空も入れ右隅に車両の先頭がはまるスペースをつくろうと、あと5センチ高く、あと3センチ左とジワジワと納得のいくアングルを探します。 
 今日は、河津臨もあるのでE257やサフィールが次から次へとやってきますが、一番心に残ったのは8000系。東急の通勤車として生まれて半世紀、伊豆急に来てからも約20年。いかにも昭和の通勤電車らしい角張った車体が還暦を過ぎた私の郷愁を誘う上に、伊豆急カラーの濃淡2色の水色ラインが、地味なステンレス車体を引き立たせてくれます。
すぐ後ろの片瀬白田駅からアナウンスが聞こえレリーズを手に取ります。ガタンガタンと鉄橋をゆっくり渡る音が聞こえ、桜の隙間から水色の帯が見え始めた次の瞬間、8000系が桜の中からお顔をひょいと出しました。
IMG_0737_8000型
2023年2月26日 伊豆急線 片瀬白田-伊豆稲取
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Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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