2022/06/16
梅雨空のもとで-3
この日はここまで何とか薄日がさしていましたが、やがて太陽は箱根外輪山方面にどんと構える雨雲に飲み込まれていきました。さらに、この雨雲がもくもくと頭上を覆ってきました。空気に雨の匂いが増し、今にも田んぼの蛙君が鳴き出しそうです。この感覚を何とか表現できないかともう一度花菖蒲の咲くところに戻ってきました。
時おり、湿り気を帯びた雨を呼ぶ風がよぎっていきます。そんな中、さっと横切って行ったMSEは、田んぼを低くかすめ飛ぶ燕のように感じられました。
2022年6月 小田急線 栢山-富水