丹沢 塔ノ岳の残雪とVSE

 この冬の目標の一つが冠雪丹沢山系をバックにしたVSE。なかなかチャンスには恵まれませんでした。もう3月に入り一気に気温が上がってきそうですし、VSEもあと2週間。ということで2月10日の南岸低気圧通過による降雪が唯一のチャンスだったのかもしれません。ただ、私自身は11-13日の連休は大阪に帰還しておりこの機会を見事に逃してしまいました。その後、種々の事情で大阪にとどまっておりましたのでようやく巡ってきたチャンスすなわち休日+晴れは23日。寓居のある鎌倉から見た丹沢方面はまだ雪が残っているようなので、いつも通り始発バスに乗って出撃です。
 目指すは定番地の秦野築堤。ところがどっこい小田急の車窓から見る丹沢山系には雪はわずかにあるのみ。うーん秦野あたりだと南斜面になるのでいち早く溶けてしまったようです。ということで雪が残っている塔ノ岳(1491m)に照準を合わせて撮影です。途中、雲が流れて山頂付近がマンダーラになったりしてハラハラしましたがなんとか目的達成。写真ははこね8号。雪はわずかですが、これはこれで「早春の丹沢」といった趣で楽しむことにしました。
 さて、あと2週間。開花が遅れている河津桜や菜の花など春爛漫という雰囲気で定期VSEの最後の姿を捉えることは出来るでしょうか。
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2022年2月23日 小田急線 秦野-東海大学前
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祝 1000カウント

 諸般の事情でしばらくお休みしておりました。
 おかげさまをもちまして2月13日に、1000カウントを達成しました。当ブログにアクセスしていただいた皆様、ありがとうございました。また、1000のキリ番を踏まれた方、おめでとうございます。
 ということで、1000カウントの記念はEF64 1000番台で。本来山岳路線向けのEF64が東海道本線の運用に就くのはお門違いではありますが、根府川-早川付近の風光明媚な区間とともに撮影出来たのはホントにラッキーでありました。とりわけ、原色塗り戻しが進んだのはありがたいことでした。
 この年、桜狙いで根府川-早川の桜名所を毎日のように訪問したときの記録。佐奈田トンネルの飛び出しに満開の桜を添えて。出場して時間がたっていないこともありピカピカのEF641028。かっこよかったですねえ。この日は、EF6627様もこの1時間ほど前に御通過あそばされ、春爛漫のお祭りに酔いしれたものでした。
 今やこの区間にEF64の姿も185系の姿もないどころか写真右隅の桜の木までも無くなったそうです。春の日の幻のごとく。
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2018年3月30日 東海道本線 早川-根府川

どうなる大糸線

 テレビニュースでも報道されていましたが、JR西日本は、大糸線南小谷~糸魚川間(大糸北線)について、沿線自治体とともに「持続可能な路線としての方策」について検討を進めていくと発表しました。今後、地元との協議により活性化策の取り組みを数年実施し、結果を見て判断するという形になりそうですが、最悪廃線も視野に入るのでしょう。冬になればシュプール号がガンガン入線していたのは遠い過去、特に新幹線開通後はJR西日本にとっては自社の路線とは離れてぽつんと存在する線区ですから収支だけではなく様々な課題があるでしょう。一方、新幹線と接続する路線ですから新たな需要喚起策が実施され、実を結べばいいのですが。
 大糸(北)線と言えばJR最後のキハ52運行路線としてキハ120への置き換えが行われた2010年3月まで気合を入れて春夏秋冬通い詰めました。とりわけ、国鉄一般色(赤・クリームのツートン)、首都圏色(タラコ)、スカ色(キハ52 125今もいすみ鉄道で活躍していますね)に塗り替えられてからは、天気予報と公開されていた運用をにらめっこして週末の行動を決めていたようなものでした。さらに、宿泊ツアーの場合、夜の糸魚川駅で「日本海」「北陸」「能登」の夜行3連発もいただけるとか、とてつもなく贅沢な時代でしたねえ。あれから12年。姫川渓谷に響き渡るDMH17サウンドは今も耳どころか体にしみ込んだままです。
 キハ52最後の冬。雪晴れの日。除雪された村はずれの広場に車をとめ、スノーシューを履き新雪を踏みしめ目指すスノーシェッドの上へ。木々の着雪も美しく理想的な場面に胸が躍る。足場を固め三脚を立て列車を待つ。今日は大好きなツートンの運用。やがてスノーシェッドからDMH17サウンドと主に千両役者が登場!
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2010年2月14日 大糸線 平岩-北小谷

トリコロールロマンスカー

 先般、川音川での富士山撮影の副産物としてVSEの流し撮りをご報告いたしましたが、こうなれば「きっちりと決めておかねば卒業できない!」と考えるのが鉄ちゃんの悲しき性。ということで午前は晴れそうというGPV予報を信じて秦野の築堤へ向かいました。現地に着きますと風もなく青空が広がっていますが、ポツポツと雲があり丹沢山系はマンダーラ状態。ということで、邪念は捨てて流し撮りにひたすら専念いたしました。
 休日は8時頃から11時頃まで上り下りで計4本のVSEが通過しますからまあ一枚くらいはきっちり止まってくれるでしょうとガッツリ先頭部分に照準を合わせて挑戦です。合間に(?)GSEもMSEもガンガンやってきますので合わせてトリコロールロマンスカー!の完成をめざします。
 撮影開始からずっと背中からぽかぽかと暖かな日差しを受けご機嫌の撮影でしたが、3本目のVSEが通過した後にわかに冷たい風が吹き一気に気温が下がりました。振り返ると明らかに雪雲接近。4本めは日差しもなく手もかじかんでくる状況となりましたので今日はここで打ち切り。のんびりとバスに揺られて平塚経由で帰還という半日コースでございました。さて、その成果は?MSEの流線型が小田原方向なのでそれに併せてご紹介しますが、まあなんとか単位取得かな?そしてVSE、やっぱかっこいいわ。
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2022年2月5日 小田急線 秦野-東海大学前

雪国を行く

 こちら湘南では今年に入って晴天が続いています。毎朝のように眺めることができる富士山は実にありがたいものですが、一方日本海側は雪の日が多いようです。なじみの撮影地では、小谷(大糸線)140cm、関山(旧信越線)170cm、津南(飯山線)240cmと軒並み1mを超え。その中でもやはり、1945(昭和20)年2月12日、785cm、国鉄・JR史上最大の積雪量を記録した森宮野原駅を擁する飯山線沿線の積雪は際立ちますね。
 この日は、厳寒期の鉄路の姿を求めて長野→日本海側(信越線)→内陸部(飯山線)→長野とぐるり一週の旅をしました。
 まずは、海をバックに。雪に覆われた集落、鉛色の日本海、遠く純白のアルプス。貨物列車の先頭に立つ老兵EF81には日本海縦貫路線の輸送を担う誇りを感じ取ることが出来ました。
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2016年1月30日 信越本線 米山-笠島
 信越海線の後は豪雪地帯の飯山線に転戦。そこは全てが雪に覆われた静寂が支配する世界。その静寂を破るキハ110。
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2016年1月30日 飯山線 越後鹿渡-越後田沢
 さらに、信濃川を遡ります。そこにあるのは白い雪原、黒い木々と川面からなるモノトーンの世界。そこを行くキハ110はあたかも冬眠をせず活動を続ける野生動物のようにも感じられました。
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2016年1月30日 飯山線 上境-上桑名
 旅の後、沿線で仕込んだ長野最北の蔵、奥信濃は飯山の北光正宗 純米がまた旅の記憶を辿るにふさわしい味わいでした。はじめ重くずんとコクというか厚みがやってくるが後味はキリリとひき締まってくる。杯を重ねるほどにモノトーンの世界のキハ110の赤いテールランプが思い出されました。また行きたいな。また飲みたいな。

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鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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