年忘れ 残念大賞!!

 年末を迎え今後恒例にしていきたい特集は「年忘れ残念大賞」。鉄ちゃん趣味の醍醐味は、イメージ通りのカットが得られた瞬間。雪がしんしんと降る中、ジリジリと夏の日に照らされ、桜吹雪の中、紅葉に抱かれて、山奥深く「ヨッシャー!」雄叫びを上げる瞬間のために重い荷物を担いで延々と歩き続けているようなものです。一方、その裏ではたくさんの残念カットが量産されています。「来る年にはそのようなことが少しでもなくなるように」と年末厄落とし特集でございます。 
 数ある残念カットの中で選ばせていただきましたのは、3月定期離脱がアナウンスされたVSE。すでに松田山大俯瞰を出させていただきましたが、その後 最高の光線を期待して粘りましたが、ジリジリと影が伸びてきます。さらに遅れの情報。これが命取りでしたねえ。わずか数分での差でございました。「1週間前ならねえ」とぶつぶつとつぶやきながらカメラを片付けたのでございました。
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2021年11月28日 小田急線 新松田-渋川

 さて皆様、夏からスタートした本ブログにご訪問いただきありがとうございました。来る年は1月4日以降に再開の予定です。来たる年もよろしくお願いいたします。


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2021年紅葉 小田急線 その2  衝撃 VSE定期離脱!

 なんとまあ、VSEが3月で定期離脱!10年撮り続けた185の定期離脱後、次のターゲットのロマンスカーの中の一番のお気に入りがいきなりすぎます。しばらくはイベントで運用とのことですが、季節毎の目標と天気と時間帯がうまく合うとは限らないでしょうね。
 この日は、課題山積の富士山撮影からスタート。酒匂川→川音川と移動して課題を着々とこなすことができました。富士山の宿題のあとは紅葉です。まず、上流の第1川音川橋梁へ向かい午後からは、朝に知人のIさんからお教えいただいた、銀杏+鉄橋の俯瞰ポイントに登りました。なるほど銀杏が美しいです。すでに散り始めておりこの週末が限界だったかもしれません。お一人先客がおられましたが、気分良く談笑しながらアングルを固めます。14時を過ぎると車両側面に光が入り、銀杏は午後の斜光線に光り輝き素晴らしい光景となりました。この日はクヤ検が入るため、松田山大俯瞰も大賑わいだったようで、この時間帯から小田原からの返しを撮るため続々と人が集まってきました。朝お会いしたIさんも来られて会話が弾みます。こういう待ち時間こそ、この趣味の醍醐味ですね。写真は15時過ぎのはこね25号。この15分後には銀杏が徐々に陰に飲み込まれていくというギリギリのタイミングでした。その分、光線が実に素晴らしかったです。
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 2021年12月4日 小田急線 新松田-渋川
 ということで、紅葉+VSEを素晴らしい光景で収めることができました。お知り合いの同好の皆さんに改めて感謝申し上げます。

185系の想い出(紅葉編):その4伊豆急線、その赤要注意

 少し間が空いてしまいました。改めてここまでを見返すと「俯瞰ばっかり。半逆光も過半数」。確かに私は俯瞰撮影が大好きで、撮影=登山といったいでたちが多いですね。とはいえ、本特集のラストはすっきりと「順光+線路とほぼ同じ高さ」でいきましょう。
 紅葉の色付きはその年の気温に大きく影響されますので、その撮影はなかなか思い通りにはいきません。この日は、春から新緑・深緑と楽しんできた伊豆高原と伊豆大川の間のトンネル飛び出しポイント(ここも俯瞰!)の紅葉を撮影しようと企画。天気予報は伊東も下田も晴れでしたが、伊東あたりで天気ががらりと変わるという私なりの「あるある」にぴったりはまり込み、伊豆大川で下車した時は、雲がどんどん流れていく状況。ところどころに青空も見えますのでうまくいくと晴れタイミングで通過も可能性として残ります。テクテク歩いて現地到着。残念ながらマンダーラな天気に加え紅葉はあまりいい状態ではありません。さらに立ち位置は陰で寒いこと!震えながら午前の下り踊り子を数本狙いますが満足な結果は得られません。不完全燃焼のまま、伊豆大川に戻ってくると、なんとまあようやく雲が切れ日差しがたっぷりとそそぐようになってきました。見ると、駅手前のトンネルの上の斜面には鮮やかな紅葉が点々と。この鮮やかな赤はヤマウルシかハゼでしょうか。もしそうなら決して山の中では出会いたくない木々ですが、今日の私には大変なご馳走です。早速、三脚を立てます。暖かな日差しを受けてのんびり列車を待っているとご近所の方が「何撮影してるの?」と御挨拶くださいます。「山の紅葉がきれいなんでそれと電車を一緒に」と説明すると「あれねえ。きれいだけどその赤は要注意よ」と楽しそうにお話しくださいました。14時を過ぎて少し傾いた光線に照らされていよいよ踊り子登場です。この後は車両に影がかかるのでこの日の収穫は185系に関してはこの一枚だけでしたが、十分に幸せな気分に満たされて寓居に帰還いたしました。
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2019年11月29日 伊豆急 伊豆高原-伊豆大川
 4回にわたり特集させていただきました「185系の想い出(紅葉編)」いかがでしたでしょうか。これからも日常の撮影報告に加えて過去撮影分も折に触れてご紹介いたします。


185系の想い出(紅葉編):その3伊豆急線、折り重なる山々

 伊豆急といえば「海、海、海」のイメージですね。確かに片瀬白田から河津の区間では、真っ青な大海原に浮かぶ伊豆大島、利島、新島、神津島といった伊豆諸島の姿を楽しむことができます。しかし、それ以外はトンネルが連続する山岳路線。確かに伊豆半島は、平地が少なく海岸線まで急峻な山岳地帯が続くので仕方ないことですね。その中で秘境駅と呼ばれているのが稲梓。ここでは、新録、深緑、紅葉とずいぶんと楽しませていただきました。
 12月に入りそろそろ紅葉も進んでいるだろうと訪問したこの日。海が近いこともあり、吾妻線のような紅葉は期待できませんが、車窓から見るとそこそこの色づき。何とかなりそうだという期待をもって稲梓駅下車。しばらく歩き撮影ポイントの下から斜面にとりつきます。あれも撮りたいこれも撮りたいとこの日の装備はカメラ2台に、望遠2本、中望遠1本、標準~広角2本のフル装備、加えて斜面に立ちますので大型三脚。荷物が肩にずっしり食い込みます。やがて立ち位置に到着すると思わずニンマリ。まずは期待通りの光景が広がっています。奥の鉄橋は早々に陰に入りますので、朝一番の下田行の踊り子105号が狙い目。すでに鉄橋の一部は陰に入っていますが、望遠レンズの圧縮効果もあり、紅葉に縁どられた尾根が幾重にも重なりまさに「山深き伊豆山中」のイメージぴったりです。普電や黒船列車でアングルを固めたところでいよいよ185系の登場。まず1台目のカメラで駅付近の紅葉を絡めて撮影。列車はゆっくりと駅を通過、左に曲がり鉄橋を渡りトンネルへ消えていきます。その最後尾が鉄橋にかかった瞬間を切り取りました。
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2019年12月6日 伊豆急 稲梓-蓮台寺

185系の想い出(紅葉編):その2吾妻線、湖底に沈んだ鉄路

 以前もご紹介いたしましたが、2011年に湘南へ単身赴任してから2014年10月の新線切り替えまで吾妻線には春夏秋冬繰り返し訪問いたしました。
 紅葉シーズンは2011年から2013年の3回。初訪問の2011年11月5日は曇天でひたすらロケハンに徹し、満を持して翌週訪問しました。この時は、まさに「山粧う」という言葉に相応しい全山紅葉を楽しむことができました。写真はダム建設関連工事として作られた不動大橋からやがて湖底に沈む線路を俯瞰したものです。当時はまだ、185系が特急草津の運用に入っておりエクスプレス色をアクセントとした白い姿が俯瞰撮影でよく映えました。鉄路が通る吾妻川沿いのわずかな平地に広がる水田は、最後の最後まで手入れ良く耕され地元の方々のこの地への深い愛情を感じました。
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2011年11月12日 吾妻線 川原湯温泉-長野原草津口

185系の想い出(紅葉編):その1東海道本線、箱根越え区間

 ここまで、御殿場線、小田急線と紅葉撮影報告をしてきましたが、ちょっと中休みで185系に登場いただきましょう。
 まずは、三島-函南の箱根越え区間のお姿。ここは、富士山を絡めて雄大な構図を得ることができるため何度も何度も訪問いたしましたが、望遠で切り込むと山間部を行くような絵となりこれまた私のお気に入りでした。午後の早い時間が順光となりますが、私は16時過ぎの東京行の踊り子(現在は踊り子16号)を撮影するのが好きでした。5両目あたりは陰に入る、面は陰るといろいろ問題がありますが、夕方の斜光線・半逆光と条件がそろえば色気たっぷりになるのが私にはたまりません。
 この日は、午前中に伊豆急線内で撮影。朝一番は晴れていましたが、肝心の下りの踊り子がやってくる頃から厚い雲が押し寄せてきて、ちょっとその先が難しくなってきたので思い切って天気が良さそうな三島に移動。ところがどっこい、14時半頃に現地に到着するとこれまた雲が上空に。ただ、地平線に近いところは雲がないので太陽が低くなればと希望を捨てず待つことにしました。そして16時前になり待望の日差しが差し込み一気に風景が生き返りました。まず、定時で下りが通過。これで前かぶりリスク無し!レリーズを手に取りその時を待ちます。三島駅発車時刻から数分後、秋の夕日を浴びて主人公が舞台に登場しました。
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2020年11月23日 東海道本線 三島-函南

2021年紅葉 小田急線 その1

 紅葉撮影報告の続編です。残念ながら今年の紅葉は、早くに散った部分が多く、小田急の渋川-新松田間の山間部は「見事な全山紅葉」とはなりませんでしたが、まずは11月28日の松田山大俯瞰のご報告です。
 この日は、朝から川音川第3橋梁で10月に玉砕した富士山の再挑戦。はい、見事にリベンジを果たすことができました。これについては、別途ご報告いたしましょう。さて、午後は松田山大俯瞰へ。ここではタテヨコに長玉2本が欲しいところですが、さすがにこれを担いで登るのはきついのでタクシーで直登いたしました。先客はお一人のみ。「今年の紅葉はだめですねえ」なんて楽しく談笑しながら撮影を続けます。14時を回ると側面に陽が回りいい感じになってきます。一方、15時過ぎには陰に入りそう。ということで結構撮影可能時間帯は短いものでした。とは言えこの日は、ホント素晴らしい晴天、俯瞰の鬼門であるマンダーラの心配もなく安心して撮影が可能でした。まず、14時過ぎのはこね18号。VSEの白い車体が映えます。
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2021年11月28日 小田急線 新松田―渋川
 その後、ぐっと光線がエロくなり、およそ30分後のはこね52号。MSEのメタリックボディーが光りいい感じですね。
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2021年11月28日 小田急線 新松田―渋川
 その後ぐんぐん影が伸びてきて15時過ぎにゲームアウトとなりました。大満足の中で徒歩で新松田へ。荷物は重いですが足取りは軽く気分良く2021年紅葉 小田急線 その1は、閉幕と相成りました。

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Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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