音楽ネタ:コバケン チャイコチクルス大団円!

 ちょっと古い話になり恐縮ですが、さる8月30日にコバケンこと小林研一郎指揮の「小林研一郎80歳(傘寿)記念+チャイコフスキー生誕180年記念チャイコフスキー全曲チクルス」がめでたく完結いたしました。本来は、2020年4月7日から12日まで5公演を一気に実施予定だったのですが、コロナ禍の影響で延期、2021年4月から8月に分散して実施されました。
 交響曲1-6番に加えマンフレッド交響曲、ピアノ協奏曲1番(ソロは上原彩子)で4回の公演、最終回はガラコンサートと銘打って名曲を集めたプログラム構成です。もともとは、演奏機会の少ない交響曲2,3番が楽しみで、名曲4,5,6番も「コバケンなら大丈夫」という感覚での参加でした。
 さて、コンサートは毎回コバケン節全開!曲の隅々まで知り抜いたコバケンの濃厚なロマンあふれる演奏にどっぷり浸ることができました。さらに、交響曲2,3番に新しい発見がありコバケン芸術の奥深さに改めて気づかされました。会場は、一回のみ東京芸術劇場コンサートホールでそれ以外は全てサントリーホール。そしてオケの日フィルは、毎回非常に素晴らしかったです。以前ちょっと残念な経験が続いたのですが今回は◎で私の評価は一気に↑
コンサートは毎回アンコール付き。それも当日プログラム後半の、交響曲4番、5番、6番、マンフレッド交響曲の最後数分(たとえば5番ならフィナーレのトランペットからという風に)をもう一度となります。興奮のるつぼに叩き込まれた観客はスタンディングオベーション、楽員が去ってからも拍手鳴りやまずコバケンが舞台に呼び出され・・というのが毎回のお決まりとなりました。
 となると、最後のガラコンサートはお祭り気分を大いに楽しませてもらおうと期待が膨らみます。プログラムは、エフゲニー・オネーギンからポロネーズ、弦楽セレナーデ、バイオリン協奏曲(ソロは神尾真由子)そしてとどめは1812年。私の興味は、1812の大砲をどうするか!!まさか本物持ってくるわけにいかないし、ただの大太鼓じゃつまんない、コバケンなら何かやってくれるのではとワクワク。で、当日の舞台を見ると「和太鼓」!!!!なんと大太鼓の横に大きな和太鼓が2つ置かれています。こうなりゃコスチュームは「甲冑、忍者せめてド派手な法被」と想像が膨らみます。
 いざ始まりますと、追加のブラスセッションが左右のベランダに待機、そして筋肉ムキムキのカッコイイお兄さんが二人、きらびやかな法被を着て登場。きっとプロの和太鼓奏者でしょうね。曲のクライマックスで、どっしり構え撥を振り上げ「ドーン」。いやあ痛快でした。そしてお決まりのアンコール、大砲が出るところから再演、鐘が高らかに響き渡る中、コバケンがタクトを振り下ろし、すかさず観客がスタンディングオベーション、その瞬間「バーン」と本物の大砲(?)発射!観客席には、きらめくテープが降り注ぎました。テープには「おめでとう!そしてありがとう!マエストロ-コバケン80th+1」、記念にいただいてまいりました。
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 マエストロ-コバケン、最後のあいさつで「サントリーホールで400回以上公演しているが500回までやりたい」と言っておられましたが、私もそう願わずにはおられません。ありがとうマエストロ-コバケン!!

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初のお酒ネタですが、鉄分たっぷり

 当ブログ、初のお酒ネタは鉄分たっぷりなネタでスタートさせていただきます。
どうです?阪急電鉄1300系の特別純米酒。醸造元は、大阪府高槻市は富田の清鶴酒造。富田の地は江戸時代から有名な酒造りの地で「富田酒」は「天下に名だたる香味勝て宣し」と謳われたそうです。全盛期には24件の蔵元があり、現在も2つの蔵元が「富田酒」の伝統を伝えています。
 さて、ボトルを観察しましょう。瓶の色は阪急伝統のマルーン色。表は1300系そしてなんと裏側には阪急の富田駅の駅名標(漢字とローマ字表記は富田酒・TONDASAKEとなかなか凝ってます)。よくよく見ると、「阪急電鉄商品化許諾」とありなるほどコラボ商品ですね。こうなると阪急ファンにはたまらない一本となるでしょう。
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 私は、この夏に親戚の家を訪問した際に教えてもらいました(鉄ちゃんの私のためにわざわざ用意してくれたようです、感謝)。その帰路、阪急は高槻市駅前の酒店で早速購入に至ったという事情です。
 で、肝心のお味は?純米酒らしい少し重めの構成・味わいは深く食中酒に合うかもしれません。個人の好みだともう「少し酸味が欲しかったかな」とか言ううちに、ツーツー飲み始めいつの間にか瓶の底から消え失せるのは毎度同じです。
 最後に、芭蕉の弟子其角による回文俳句

けさたんと のめやのめやの とんださけ

 朝から たんとたんと・・・・いいですなあ というところでお酒ネタ第一回を終えさせていただきます。お粗末さまでした!


彼岸花

 台風一過の素晴らしい晴天・刈り取り直前の稲穂・畔を彩る彼岸花、青・黄・赤の色彩の競演を期待したシルバーウィーク2日目の19日。満を持して訪問したのは、私にとっての彼岸花の定番地の一つである近鉄吉野線の壺阪山―市尾。ところが、天気予報は前日段階では終日晴れ、朝6時には9時から晴れ、9時には12時から晴れ、12時には15時から晴れ、そして15時には夜まで曇り、明日は晴れますよ~という悩ましい展開。
 現地到着は14時過ぎ。彼岸花は、丁度満開で素晴らしいタイミングでしたが、残念なことに休耕田発生・肝心の田んぼは雑草が生えすっきりしない印象に加えて生ぬるい日差し。うーん、どのように画面を構成するか・・・・ということで添付のような結論といたしました。もう一枚は、2018年の様子。手前の水田が休耕田となりもうこの特徴ある風景は拝めなくなったのかもしれません。
 翌19日、今度は天気予報通りの見事な晴天。自宅ベランダから青空を眺めつつ、次はどこに行こうかという思案の中でシルバーウィーク前半が終了となりました。
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2021年9月19日 近鉄吉野線 壺阪山-市尾
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2018年9月23日 近鉄吉野線 壺阪山-市尾

185!

 本日、訪問者数185となりました。ということで185系。せっかくですからA1編成、先頭車はクハ185-1です。凜々しいお姿いいですねえ。
 さて、この週末は3連休。台風接近と台風一過の晴れが予報されています。台風被害がないことを祈るとともに、秋晴れのもとでの撮影ができないものかと思案中です。もし、出撃に至ればご報告いたします。
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2017年12月3日 東海道本線 早川-根府川

黄金色の棚田

 「夏の記憶」シリーズ終了後、急に秋めいてきました。先日は早くも富士初冠雪。寓居ベランダから見える山桜も紅葉が始まっており季節は駆け足で秋に移っています。
 さて、本日は少し遅くなりましたが8月末の御殿場線訪問の記録です。狙いは、リンクさせていただいている「晴れたらいいね」のakiさんにご紹介いただいた、足柄-御殿場の棚田。当日は、残暑厳しく歩き鉄にはつらい条件でしたが、丁寧なガイドをいただいていたので迷うことなく到着できました。高いところから全体を俯瞰すると耕作放棄地もなく全ての棚田が見事に黄金色に色づいており、しばらく感動の余り立ち尽くすほか有りませんでした。畦も丁寧に管理されており実に立派です。
 まずは先達の作例も参考にさせていただいて手堅く313系。
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2021年8月28日 御殿場線 足柄-御殿場
 
 当日は、運良く夏臨ののふじさん31号の運転日。MSEが青い車体を輝かせてやってきました。
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2021年8月28日 御殿場線 足柄-御殿場
 
 次は、少し高いところから黄金の稲穂を画面いっぱいに。
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2021年8月28日 御殿場線 足柄-御殿場

 最後に反対側に移動して半逆光で。西日に輝く稲穂を前に313系がキラリと光ります。後ろの山は箱根外輪山で左端の山が金時山です。
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2021年8月28日 御殿場線 足柄-御殿場
 今回、初訪問の場所でしたが、すっかり気に入ってしまいました。先にご紹介した「青い淵」と併せてこれから四季折々の姿を記録していこうと思います。改めて先達のakiさんに感謝いたします。



夏の記憶(その8) 雨上がりの渓谷

 私の寓居のある鎌倉では9月に入り、急に気温が下がり涼しい雨の日々となりました。今朝ベランダに出ると冷たい空気の中、昨夜の雨が建物をそして鎌倉を取り巻く山々を濡らしていました。この山々の一角には、このような時に霧が沸き立つ場所があり、今朝もここから次々と霧が沸き立って山々の緑を覆っていきました。ぼんやりとその風景を見ながら夏の終わりに吾妻線を尋ねた時のことを思い出しました。
 2011年に住み慣れた大阪から湘南に単身赴任した直後から2014年10月の八ッ場ダム工事による新線切り替えまで、吾妻線へは春夏秋冬、繰り返し訪問しました。この日、最後の晩夏の姿をもう一度と計画しましたが、生憎の雨予報。中止も考えましたが、これまで撮影したことのない雨の風景もチャレンジしてみようと考えなおし、現地には午後に到着しました。
 雨は既に小ぶりとなっており中途半端なカットしか得られないまま、やがて雨は上がってしまいました。さてどうするかと悩みながら不動大橋を通りかかると周囲の山から霧が立ち昇り幻想的な光景が広がっていました。急ぎ三脚を立て、列車を待つことしばし、高崎行の107系が渓谷を縫うようにやってきました。
 春夏秋冬様々な場面を提供してくれた思い出深いこの場所は、今は無き撮影地。かつての鉄路はダム湖の中に沈んでいることでしょう。
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2014年8月23日 吾妻線 川原湯温泉-長野原草津口

 8回にわたりお送りしました「夏の記憶」シリーズはこれにて終了させていただきます。お付き合いいただいた皆様、誠にありがとうございました。

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Tomo

Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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