2021/08/19
夏の記憶(その4)午後の渓谷
そろそろ211系が入線らしいという話を聞いて、この日は上越線の115系がターゲット。天気予報ではカリカリの晴れのはずでしたが、早朝の棚下俯瞰に立った私たちの前には、ちょっと霞んだなんとも頼りない風景が広がっていました。その後、9時頃には比較的すっきりしてきたものの、肝心の朝の6連は課題として残りました。午後は大丈夫そうなので、気分を切り替えようと早めに沼田に出てネット検索で見つけた美味しそうなラーメン店で昼食。今思い出してもあの時のラーメンはおいしかったなあ。
たっぷり休養を取って、午後は綾戸俯瞰へ。予想通り、すっきり晴れた夏空が広がっています。慎重に足場を選んで三脚を立てます。いつもながらこの場所は、渓谷、アンダートラス橋、緑の組み合わせが見事。時刻は13時前。トラス橋にきれい陽が当たっていますが、まだ太陽は高く全体的に平版な印象。とは言うもののまず13時台の115系を確保。14時台は107系。別に107系に恨みはありませんがここは、115系で押さえたいところです。徐々に太陽が低くなるにつれて、渓谷の奥が陰に入り立体感が出ていい感じになってきました。一方、トンネル側から徐々に影が伸びてきますので次の15時台の水上行きが限界となりそうです。セミの声が響き渡る渓谷をじっと見つめながらその時を待ちます。津久田発車時間からもう来るはず。レリーズを握り直したその時、115系がトンネルから飛び出してきました。
2016年8月7日 上越線 津久田-岩本