2023年桜紀行 その3 富士とともに-1

 やっぱり富士山ですよね!フジヤマ・サクラといえば日本の代表的風景。これを抜きにして「白く輝く山々との共演」は語ることは出来ないでしょう。 
 昨冬、御殿場線の富士岡-岩波間のポイントを訪問しました。アウトカーブ好きの私にはたまらない富士山バックのポイントです。ただ、あさぎり時代の写真はネットでも見かけますが、最近のものは見かけません。はてさてどうなっていることやら。
 訪問してびっくり、すっかり木々が成長してかつての画角では、ど真ん中に高い木がどーんと鎮座まします状況。なるほど最近写真を見かけないのも仕方ないことです。しかしです「禍福は糾(あざな)える縄の如し」。かつては小さかった民家の庭の桜が立派に成長しています。となると、構図を工夫すればフジヤマ・サクラを組み込むことも出来るかもと御殿場近辺の開花情報を「まだかいな まだかいな」と眺める日々でございました。
 満を持して「満開・晴天・黄砂無し・PM2.5ちょっとあり」というほぼ理想的な休日がやってきました。気温は午後には20度を超えるという予報ですから、午前の早い時間が勝負と早朝から出撃、現地では満開の桜と綺麗に冠雪した富士山が迎えてくれました。
 やがて朝日に輝く舞台に、211系が「どうだ!」といわんばかりに飛び込んできました。

我が庭の 一樹の花の 盛りかな 由紀 
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2023年4月 御殿場線 富士岡-岩波



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御殿場線 美しき棚田 その2

 次は、急ぎ反対側に移動です。虫取りに興じている子供達に「ごめんねー」と声をかけつつカメラをセットします。こちら側は、金時山をはじめとする箱根外輪山が遠景を引き締めてくれます。一方、棚田はゆったりとした曲線を描いており、これがまたいい感じで柔らかく画面を包んでくれます。そうこうするうちに御殿場行きが2両編成で通過していきました。
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 次の国府津行までおそらく10分少々。このままかなと考える中、ふと気づけば後ろの斜面には、地主さんの丹精でしょう今まさにマーガレットほか初夏の花々が咲き乱れています。こいつを絡められないかと慌てて場所移動。花、線路、棚田とバランスを取るのが大変。なんとかセットし終えた後、ほどなくギラリと車体を光らせて通過していきました。ここまで無我夢中。しばらくして我に返りモニターを見るとそこには美しき季節に彩られた画面が現れました。
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2022年5月29日 御殿場線 御殿場-足柄
 機材を片付け、帰り際にお会いした地主さんに丁寧に御礼申し上げて美しき棚田から引き上げました。次回は、ぜひグリーンカーペットの頃に訪問したいと思います。


御殿場線 美しき棚田 その1

 午後は御殿場線に転戦です。お知り合いのakiさんからすでに足柄あたりは5月連休に田植え完了との情報が入っていました。それから1カ月弱、しっかり根付いたころでしょうか。
 現地に着くと、さすがにもう水鏡の時期ではございませんが稲はしっかり根付き、生命力が水田に溢れています。まずは定番位置付近から狙います。お顔がひょっこりとなるこの位置では313系の白いお顔が私には好ましいです。
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 次は少し下に降りて広く画面を取りました。新緑から深緑へ移りゆく木々の生命力が、午後のキラキラの光線に輝きます。
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2022年5月29日 御殿場線 御殿場-足柄

桜あふれる駅

 桜あふれる駅は日本の至る所にありますが、山北駅のお隣の谷峨駅もその一つ。残念ながらこちらも盛りは過ぎていましたが、跨線橋から眺めるとうまい具合に少し離れたところにある満開の桜を組み入れることが出来そうです。
 画面を組み立て、うっとりするほど暖かな日差しを受けて列車を待ちます。やがて沼津方面行きが入線。丹沢方面への多くの登山客が下車します。その時、一陣の風が吹き抜け花吹雪が舞い上がりました。瞬時にして眼前の光景がキラキラと輝くものに変化し、名残の桜に胸を締め付けられるような思いの中、やがてそれは消えていきました。
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 花吹雪が収まった頃、列車は静かに発車。春の幻のような時の流れに身を置く幸福感いっぱいの撮影と相成りました。
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2022年4月9日 御殿場線 谷峨駅 


活動再開は山北桜から!

 皆さん、長らくのおやすみ申し訳ございませんでした。ロストVSEショックと言うわけではございませんが、確かに昨年のロスト185もちょっとお休みになってしましましてねえ。といううちに季節は進み、桜桜桜。今年は開花後冷え込んだりして比較的長持ちした方と思います。丁度満開の4月2日の週末は大阪に帰省しておりましたのでベストタイミングは逃してしまいましたが、周りを見ればまだ満開の樹もありますので、春を求めて御殿場線へ久々の出撃。
 なんといってもまず山北ですよね。朝一番に訪問して人出を避けようという作戦。下車すると、予想通りすでに盛りは過ぎています。こういうときは、逆光で花のボリューム増し増しにしましょうと、2つめの跨線橋から逆光向きに構えます。菜の花の黄色もいいアクセント。背景の山は霞にけむり春爛漫の風情。しばらくするとMSEがそしてローカルの313がキラキラ輝きながらやってきました。
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2022年4月9日 御殿場線 山北-谷峨

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Tomo

Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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