2022/02/09
どうなる大糸線
テレビニュースでも報道されていましたが、JR西日本は、大糸線南小谷~糸魚川間(大糸北線)について、沿線自治体とともに「持続可能な路線としての方策」について検討を進めていくと発表しました。今後、地元との協議により活性化策の取り組みを数年実施し、結果を見て判断するという形になりそうですが、最悪廃線も視野に入るのでしょう。冬になればシュプール号がガンガン入線していたのは遠い過去、特に新幹線開通後はJR西日本にとっては自社の路線とは離れてぽつんと存在する線区ですから収支だけではなく様々な課題があるでしょう。一方、新幹線と接続する路線ですから新たな需要喚起策が実施され、実を結べばいいのですが。
大糸(北)線と言えばJR最後のキハ52運行路線としてキハ120への置き換えが行われた2010年3月まで気合を入れて春夏秋冬通い詰めました。とりわけ、国鉄一般色(赤・クリームのツートン)、首都圏色(タラコ)、スカ色(キハ52 125今もいすみ鉄道で活躍していますね)に塗り替えられてからは、天気予報と公開されていた運用をにらめっこして週末の行動を決めていたようなものでした。さらに、宿泊ツアーの場合、夜の糸魚川駅で「日本海」「北陸」「能登」の夜行3連発もいただけるとか、とてつもなく贅沢な時代でしたねえ。あれから12年。姫川渓谷に響き渡るDMH17サウンドは今も耳どころか体にしみ込んだままです。
キハ52最後の冬。雪晴れの日。除雪された村はずれの広場に車をとめ、スノーシューを履き新雪を踏みしめ目指すスノーシェッドの上へ。木々の着雪も美しく理想的な場面に胸が躍る。足場を固め三脚を立て列車を待つ。今日は大好きなツートンの運用。やがてスノーシェッドからDMH17サウンドと主に千両役者が登場!
2010年2月14日 大糸線 平岩-北小谷