雪国を行く

 こちら湘南では今年に入って晴天が続いています。毎朝のように眺めることができる富士山は実にありがたいものですが、一方日本海側は雪の日が多いようです。なじみの撮影地では、小谷(大糸線)140cm、関山(旧信越線)170cm、津南(飯山線)240cmと軒並み1mを超え。その中でもやはり、1945(昭和20)年2月12日、785cm、国鉄・JR史上最大の積雪量を記録した森宮野原駅を擁する飯山線沿線の積雪は際立ちますね。
 この日は、厳寒期の鉄路の姿を求めて長野→日本海側(信越線)→内陸部(飯山線)→長野とぐるり一週の旅をしました。
 まずは、海をバックに。雪に覆われた集落、鉛色の日本海、遠く純白のアルプス。貨物列車の先頭に立つ老兵EF81には日本海縦貫路線の輸送を担う誇りを感じ取ることが出来ました。
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2016年1月30日 信越本線 米山-笠島
 信越海線の後は豪雪地帯の飯山線に転戦。そこは全てが雪に覆われた静寂が支配する世界。その静寂を破るキハ110。
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2016年1月30日 飯山線 越後鹿渡-越後田沢
 さらに、信濃川を遡ります。そこにあるのは白い雪原、黒い木々と川面からなるモノトーンの世界。そこを行くキハ110はあたかも冬眠をせず活動を続ける野生動物のようにも感じられました。
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2016年1月30日 飯山線 上境-上桑名
 旅の後、沿線で仕込んだ長野最北の蔵、奥信濃は飯山の北光正宗 純米がまた旅の記憶を辿るにふさわしい味わいでした。はじめ重くずんとコクというか厚みがやってくるが後味はキリリとひき締まってくる。杯を重ねるほどにモノトーンの世界のキハ110の赤いテールランプが思い出されました。また行きたいな。また飲みたいな。

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Author:Tomo
鉄路の四季を追い続けて幾年月。鉄路の主役は変わっても美しい四季のたたずまいを追い続けたいです。時には、大好きな音楽とお酒の話題も。

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