2023/04/07
2023年桜紀行 その4 富士とともに-2
朝一番に御殿場線で目標達成。さて次は?この近在で「フジヤマ、サクラ」となると天下の東海道本線のここを忘れてはいけません。富士川-新蒲原の跨線橋。ということで、「富士山が見えるうちに!」と急ぎ転戦です。
さすが有名ポイント、複数の方がすでに構えておられましたがネタ物がないこともあり、まったりした雰囲気に包まれております。ご挨拶をして、三脚を立てて、カメラセットして定番構図を作るべくファインダーをのぞくと大問題が発覚。なんとまあ、かつてはなかったケーブルが敷設され列車のお顔にもろかぶり。なんとかライトにはかからないようにはしたもののこればかりはどうしようもありません。さらに、なんとなく腑に落ちないところが。よく考えると、桜にかつてほどの勢い・ボリュームが感じられないのです。満開を少し過ぎているのかもしれませんが、それ以外に太い枝が折れているなど桜(ソメイヨシノ)の老化も原因の一つかもしれません。
日本の多くの桜は戦前・戦後から高度成長期にかけて植樹されたものですが、ソメイヨシノの一般的な寿命は60-70年、長くて100年とされ、そろそろ勢いよく花を咲かせるのが難しくなってきているのではないかと思います。クローンであるソメイヨシノ、開花も落花も同じ場所では同時というのが愛される理由の一つでしょうが、クローンゆえに老化も同時進行というのは何とも皮肉な話ですね。
そんなことを考えながら、こちらも引退の日が刻々と近づく211系や東海道貨物輸送の盟主EF210などを短い時間で 「フジヤマ、サクラ」とともにとらえることができ当初目標は達成となりました。ただ、気温の上昇とともに富士山の周りに雲が発生しあっという間に富士山頂付近は雲の中に。本日の「フジヤマ、サクラ」撮影はここまでとこの場は撤収といたしました。
2023年4月 東海道本線 富士川-新蒲原